【結論】2026-07-24の日経平均は前日比 -1811.45 円 (-2.73%) の大幅下落。前夜のナスダック -2.15%・SOX -0.54% を引き継いだAI・半導体売りに、トランプ政権が発動した対日追加関税 (合計 12.5%) の警戒が重なり、値がさハイテクが総崩れとなったことが主因とみられる。
今日の数字
- 日経平均: 64611.15 円 (前日比 -1811.45 円 / -2.73%)
- TOPIX連動ETF(1306): 417.5 円 (前日比 -4.6 円 / -1.09%)
- ドル円: 163.73 円 (前日比 +0.65 円 / +0.4%)
- WTI原油先物: 90.86 ドル (前日比 -1.33 ドル / -1.44%)
- S&P500 (7/23): 7408.3 (-1.21%)
- ナスダック総合 (7/23): 25137.69 (-2.15%)
- SOX指数 (7/23): 12343.84 (-0.54%)
資金はどこへ動いたか (セクター診断)
上昇上位は医薬品 +2.37%、金融(除く銀行) +1.44%、電力・ガス +0.92%。下落下位は電機・精密 -2.36%、素材・化学 -2.29%、自動車・輸送機 -2.12%。ハイテク・輸出のコアから資金が抜け、ディフェンシブ (医薬品・電力・ガス・食品 +0.64%) と非銀金融へ逃避した典型的なリスクオフ配置となった。電機・精密の下落は前夜ナスダック -2.15% を引き継ぐAI関連売りが、素材・化学と自動車の下落はトランプ政権の対日追加関税 (既存分と合わせ 12.5%) の見出しが直撃した構図として整合的にみえる。 セクター別騰落率とは?資金の流れから日経平均の動きを読む基本 の枠組みでみれば、今日は「攻めから守りへ」の資金移動が起きたと読み取れる。
動いた背景 (実測データから)
日中値幅は 1519.78 円と大きく、前日終値からの最大下げ幅は一時 2221.57 円に達した (日中安値 64201.03 円)。一方、日中高値 65720.81 円でも前日終値を -701.79 円下回っており、寄り付きから終日プラス圏に浮上しない一方通行の下げだったことがわかる。前夜のナスダック -2.15%・S&P500 -1.21% を引き継ぐ形で寄り付き、追加関税の見出しが上値を抑え続けたとみられる。
ドル円は 163.73 円 (+0.4%) と日中値幅わずか 0.27 円で膠着し、為替は今日の株安の主犯ではない。本来なら円安 (追い風) が下支えに働くはずだが、それを打ち消すほどハイテク売りと関税警戒が強かった、と読むのが自然だろう。円安=株高の関係が今日は機能しなかった局面といえる。
WTIは 90.86 ドル (-1.44%) と一段落したが、依然 90 ドル台にとどまっている。原油高が電力・ガス +0.92% を下支えする一方、素材・化学 -2.29% には逆風となる位置関係で、WTI 90 ドル台の日本株への影響の構図がそのまま出た形だ。
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中身の診断
値がさ株はソフトバンクグループ -7.06%、アドバンテスト -6.02%、東京エレクトロン -4.99%、ファナック -4.53%、信越化学 -3.85%、リクルートHD -2.43%、ファーストリテイリング -1.13% とほぼ全滅し、唯一 KDDI が +1.81% と逆行高。指数寄与の大きい半導体・AI関連 (ソフトバンクグループ・アドバンテスト・東京エレクトロン) の日中値幅がそれぞれ 6.57%・5.93%・6.37% と極端に大きく、これらの売りが指数を主導した「値がさ主導の下げ」と診断できる。TOPIX連動ETF -1.09% に対し日経平均 -2.73% とダウンサイドで大きく差が付いたことも、値がさハイテク集中の売りを裏付ける。日経平均の寄与度の観点で見ると、今日の下落は指数構造そのものの偏りが増幅した面もあるとみられる。
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大きな方向性
WTI が 90.86 ドルと依然として 90 ドル台にあり、原油調達コストは高止まりしている。日本が米国製資源への調達シフトを進めれば中東依存リスクは遠のく一方、構造的にインフレ気味の着地点をマーケットが探る展開が続く可能性が高い。ドル円は 163.73 円と円安容認レンジで膠着しており、輸出企業の名目業績のかさ上げは崩れていない。今日の下げはAI・半導体の外部ショック (前夜ナスダック -2.15%) と追加関税警戒による調整色が強く、名目成長レジームそのものの転換ではないとみられる。米AI銘柄の売りが一巡するまではリスクオンの調整局面が続き、円安が「容認」から「防衛」に変わる兆候 (口先介入や実弾) が出るかどうかが次の転換点になる可能性が高い。
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