2026年10月15日の日経225オプション建玉状況【毎日更新】

2026年10月15日時点の日経225オプション建玉(未決済のまま残っているポジションの数)をストライク(権利行使価格)ごとに集計した。日経平均は64,426円(前営業日比 -4.90%)。

直近の2026年11月限だけで見ると、コール35,673枚・プット95,051枚が残っている。プット/コール比率は2.66。現値のすぐ上でコールの建玉が厚いのは69,000円(3,965枚、+7.10%)、すぐ下でプットが厚いのは60,000円(8,820枚、-6.87%)。この2つが当面の攻防の目安になる。

⚠ JPXの建玉データは取引の翌営業日(T+1)に公表されます。そのため本ページに載る数値は常に前営業日時点の確定値で、最新建玉状況は1日遅れとなります。
日経平均終値
64,426円
2026年11月限 コール建玉
35,673枚
2026年11月限 プット建玉
95,051枚
プット/コール比率
2.66
全限月の建玉合計
746,336枚
マックス・ペイン
68,000円

出所: 日本取引所グループ「デリバティブ取引 日次相場表」2026年10月15日分/日経平均終値は同日の実測値

まず全体像 — どの価格帯に建玉があるか(2026年11月限)

先に全体を見る。以下は2026年11月限の建玉を5,000円刻みに畳んだもので、どの価格帯にポジションが残っているかを一望できる。

◀ コール建玉価格帯(5,000円刻み)プット建玉 ▶
53190,000〜0
62385,000〜0
2,54780,000〜0
5,76975,000〜2
13,02870,000〜1,047
12,08065,000〜10,665
76960,000〜
現値
22,689
13455,000〜16,170
3550,000〜16,637
045,000〜10,303
540,000〜4,424
035,000〜6,675
030,000〜3,075
025,000〜1,211
020,000〜2,153

黄色の縦線が付いた価格帯は、次節の詳細表(ATM から上下20,000円)の外側にあたる。

ここが日経225オプションの特徴で、コールとプットで分布の形がまるで違う。次節の詳細表が対象にする ATM 上下20,000円の範囲には、コールの96.3%が収まる一方、プットは81.7%しか入らない。残る17,404枚のプットは、そこよりさらに下に積まれている。

この裾を見落とすと、下方向の備えを読み違える。詳細表だけを見て「下値には建玉が薄い」と判断するのは早い。遠いプットは平常時こそ値動きと無関係に見えるが、相場が急落を始めると事情が変わる。権利行使価格に近づくにつれてプットの価格感応度が跳ね上がり、売り建てている側は損失を抑えるために先物を売ってヘッジせざるを得なくなる。普段は眠っている建玉が、下げ局面では下げを加速させる側に回るという構造がここにある。

権利行使価格ごとの建玉分布(ATM 上下20,000円)

◀ コール建玉権利行使価格プット建玉 ▶
2,07180,0000
1,98675,0000
1,17572,500330
1,83972,0003
2,91571,00051
1,74670,2501
2,38770,000493
3,96569,0002,121
1,23668,6250
1,90468,0001,862
1,75267,0001,349
71966,0001,857
66165,0001,665
13864,0003,885
063,0002,250
062,0002,311
20061,0001,386
10060,0008,820
059,5001,925
059,0001,766
058,0002,452
10057,500984
3456,0002,006
055,0003,722
054,5001,236
054,0004,014
052,0003,649
051,0001,841
050,0001,987
045,0005,271

2026年11月限のうち建玉の多い上位30本を権利行使価格の順に並べた。全限月では288本の権利行使価格に建玉がある。

どの価格に厚みがあるか — 上値の抵抗と下値の支え

現値より上で、コールの建玉が積み上がっている権利行使価格は次のとおり。

  • 69,000円:コール建玉 3,965枚(現値より+7.10%、周辺平均の9.67倍=はっきりした壁)
  • 71,000円:コール建玉 2,915枚(現値より+10.20%、周辺平均の7.11倍=はっきりした壁)
  • 70,000円:コール建玉 2,387枚(現値より+8.65%、周辺平均の5.82倍=はっきりした壁)

コールを売っている側は、原資産が69,000円を超えると損失が膨らむ。そのため、この水準に近づくほど売り方はヘッジのために先物を買い、逆に跳ね返されれば売り直す。建玉が厚い価格帯が上値の抵抗線として意識されやすいのはこのためだ。ただし建玉は「そこにポジションが残っている」という事実であって、価格がそこで止まることを保証するものではない。

現値より下では、プットの建玉が次の権利行使価格に集まっている。

  • 60,000円:プット建玉 8,820枚(現値より-6.87%、周辺平均の12.89倍=はっきりした壁)
  • 45,000円:プット建玉 5,271枚(現値より-30.15%、周辺平均の7.7倍=はっきりした壁)
  • 54,000円:プット建玉 4,014枚(現値より-16.18%、周辺平均の5.87倍=はっきりした壁)

プットの買い手はここより下で利益が出るため、下落局面ではこの価格帯に向けて値が引き寄せられやすい一方、プットを売っている側は60,000円を割り込むと損失が拡大するので、割れる前に先物を売ってヘッジする。下値では支持線としても加速装置としても働く両面がある。

ここまでは ATM (現値) から上下20,000円の範囲で見ている。その外側にも建玉はあり、たとえば35,000円(現値より-45.67%)のプットに5,982枚が残っている。当面の値動きで届く水準ではなく、暴落に備えた保険の売買が積み上がったものだ(買った側と売った側が同数いる。次節を参照)。当日の攻防を読む材料にはならないので、上の抵抗・支持からは外している。

なお、いまの建玉がそのまま満期を迎えたと仮定して権利行使価値の合計が最小になる価格を機械的に計算すると68,000円になる(いわゆるマックス・ペイン)。これは建玉の重心を1点で表した指標で、将来の到達点を示すものではない。

前営業日からの増減 — どこが積み増され、どこが解消されたか

前営業日(2026年10月14日)と比べて、どの権利行使価格でポジションが増え、どこで解消されたかを見る。建玉の増加は新しくポジションが作られたこと、減少は決済されたことを意味する。

コール(増加・減少の大きい順)
権利行使価格前営業日当日増減
68,0001,0141,904+890
80,0001,3572,071+714
71,0002,3512,915+564
67,0001,4401,752+312
65,000428661+233
82,500550476-74
74,750113-8
77,000627620-7
76,500381376-5
75,2503935-4
プット(増加・減少の大きい順)
権利行使価格前営業日当日増減
30,0001,7202,561+841
20,0001,3411,978+637
54,5008371,236+399
60,0008,5648,820+256
51,0001,5941,841+247
44,0001,132686-446
47,0001,1871,003-184
67,0001,4641,349-115
66,0001,9431,857-86
66,500556477-79

踏み上げは起きているか

「踏み上げ」とは、値上がりで損失が膨らんだ売り方が、耐えきれずに買い戻し、その買いがさらに値を押し上げる連鎖のことを指す。オプションではコールの売り建てがその主役になる。買い戻しが起きれば、その権利行使価格の建玉は減る。つまり「上昇した日に、上値のコール建玉が減っているか」を見れば、踏み上げが起きた可能性を後から確かめられる。

当日の日経平均は前営業日比 -4.90%。現値より上のコール建玉は 31,142枚 → 34,940枚(+12.20%)。現値より下のプット建玉は 78,514枚 → 82,401枚(+4.95%)。

当日の判定
当日は、踏み上げと呼べるだけの建玉の減少は確認できない。値動きに対して建玉が大きく崩れていないということは、既存のポジションが維持されている状態を意味する。

建玉の推移

建玉は1日だけ見ても意味が薄い。積み上がっているのか、解消に向かっているのかは推移で分かる。全限月の合計で追う。

取引日コールプットP/C合計
2026/10/15244,605501,7282.05
2026/10/14238,788492,2982.06
2026/10/13236,685489,0182.07
2026/10/09264,416588,9802.23
2026/10/08269,982580,9452.15
2026/10/07266,969570,5082.14
2026/10/06264,701559,2362.11
2026/10/05261,652546,8172.09
2026/10/02261,411540,7582.07
2026/10/01260,076531,5812.04
2026/09/30254,235521,9712.05
2026/09/29252,284519,8202.06
2026/09/28245,531507,1532.07
2026/09/25242,532499,4192.06
2026/09/24240,560496,0442.06
2026/09/18236,893489,1592.06
2026/09/17233,770485,5082.08
2026/09/16232,998475,7292.04
2026/09/15227,849471,1622.07
2026/09/14226,284464,8992.05

建玉(Open Interest)の読み方

建玉(けんぎょく/Open Interest)は、その日の取引が終わった時点で決済されずに残っているポジションの数のこと。出来高がその日に何枚売買されたかを表すのに対し、建玉は「いま市場に何枚のポジションが残っているか」を表す。出来高が多くても建玉が増えていなければ、同じ日のうちに手仕舞われた短期売買が中心だったことになる。

読み方は3つに絞ると分かりやすい。①どの権利行使価格に厚みがあるか=相場参加者が意識している価格帯。②コールとプットのどちらが厚いか=ポジションの傾き。③前日から増えたか減ったか=新しくポジションが作られたのか、解消されたのか。

建玉は、買いと売りを相殺した差引きの数字ではない。1枚の契約には必ず買い手と売り手がいて、建玉はその契約数を数えたものだ。したがって買い建玉と売り建玉は常に同じ枚数になる。ある権利行使価格のプットに1万枚の建玉があるなら、保険を買った側が1万枚、それを売った側も1万枚いる。そのため建玉の厚みから「買い方が優勢か売り方が優勢か」は読めない。読めるのは「その価格に関心が集まっている」ということだけだ。

ここが分かりにくい、という点を1つ補っておく。建玉が厚い価格は「跳ね返される場所」とは限らない。コールの売り手はその価格に近づくと先物を買ってヘッジするため、上抜けると今度は買いが買いを呼ぶ側に回る。壁は、抜けるまでは抵抗として、抜けた後は加速装置として働く。厚みを「止まる場所」ではなく「向きが変わりやすい場所」と読むほうが実態に近い。

よくある質問

Q. この建玉は、買いと売りを相殺した数字ですか。
A. いいえ。1枚の契約には必ず買い手と売り手がいるため、建玉は買い・売りのどちらか片側で数えた契約数です。買い建玉と売り建玉は常に同じ枚数になります。そのため、建玉の厚みから買い方・売り方のどちらが優勢かを判断することはできません。
Q. 建玉が多い権利行使価格は、必ず抵抗線になりますか。
A. なりません。建玉は「そこにポジションが残っている」という事実にすぎず、価格がそこで止まる保証はありません。厚みのある価格帯は、売り手のヘッジ売買が集まりやすいぶん値動きの向きが変わりやすい場所であり、抜けたあとは逆に動きが加速することもあります。
Q. このページの数値はいつ時点のものですか。
A. 日本取引所グループが公表する「デリバティブ取引 日次相場表」の2026年10月15日分です。同レポートは取引日の翌営業日に公表されるため、当ページも1営業日前の確定値を掲載しています。速報値ではありません。
Q. マックス・ペインとは何ですか。
A. いまの建玉がそのまま満期を迎えたと仮定したときに、オプションの権利行使価値の合計が最も小さくなる価格のことです。建玉の重心を1点で示した計算結果であって、相場の着地点の予想ではありません。
Q. プット/コール比率が高いと下落しますか。
A. そうとは限りません。プットは下落に備える保険として買われるため、比率の上昇は「警戒が強い」ことを示す一方、備えが済んでいる状態とも読めます。水準そのものより、前日からどちらに動いたかを見るほうが実用的です。

出所: 日本取引所グループ「デリバティブ取引 日次相場表」(2026年10月15日分, 株価指数オプション)。建玉・権利行使価格は同レポートの公表値をそのまま集計したもので、当サイトによる推計値は含まない。日経平均終値は同日の実測値。当日に約定が無かった2本の権利行使価格については、建玉が変動していないものとして前営業日の値を引き継いでいる。

本ページは相場情報の提供を目的としたものであり、特定の銘柄・権利行使価格・限月の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。