2026年9月24日から10月2日にかけての日経平均は、週中盤に金利上昇観測を背景としたバリュー物色と半導体関連を中心としたグロース買いが交互に主役を担い、週後半には節目の68000円台に乗せる場面もあった。本稿では、日々の値動きを振り返りつつ、来週の注目点を整理する。
今週の相場テーマ
今週の最大の特徴は、2026-09-24の65513.99円から2026-10-01の68956.72円まで、わずか6営業日で3442.73円 (約5.3%) 上昇したことにある。週初は銀行株を中心としたバリュー物色が始動し、週半ばには金利上昇観測を受けたグロースからバリューへの資金シフトが明確になった。その後、週末にかけては一転して半導体関連を中心とする値がさグロース株に資金が集中し、2026-10-01には前日比2203.00円 (3.3%) という今週最大の上げ幅を記録した。
為替は、2026-09-24のドル円158.42円から2026-09-30の156.87円まで一旦円高方向に振れたのち、2026-10-01には再び158.29円まで戻すなど、方向感に乏しい展開となった。日銀9月会合では「速いペースでの利上げも必要」とする意見が相次いだと報じられ、金利先高観が週後半の相場テーマを形づくる一因になったとみられる。
資源面では、2026-09-29に伝えられたWTIが93.83ドルまで一段高となったことで、資源高・金利高の警戒感が広範なセクターの売りにつながる場面もあった。相場全体としては、金利・為替・資源というマクロ要因が日替わりで主役となり、セクター物色の軸も日々切り替わる、変動幅の大きい1週間だったといえる。
日別の動き
2026-09-24 (木) 終値65513.99円 (+495.04円、+0.76%) 週初は半導体関連の銘柄に買い注文が入り、値上がりで始動した。日中は65407.37円から66249.11円までの841.74円のレンジで推移し、方向感を探る展開となった。報道では「消費税減税とセットの新制度とは」といった政策関連や、円相場が1ドル=157円台後半まで円安が進んだことが伝えられている。
2026-09-25 (金) 終値66364.20円 (+850.21円、+1.3%) 銀行株の急伸と電機・精密の戻りを主軸に、金利上昇と半導体関連の物色が同時に走った資金循環が主因とみられる。日中安値65639.62円から高値66410.27円まで770.66円のレンジを広く使った展開で、前日比ベースでは一時+896.29円まで上昇する強さを見せた。個別では、小林製薬が日英の投資ファンドから非上場化に向けた提案を受けたと報じられたほか、JFEが豪雨と台風で製鉄所の設備被害を受け生産影響が長期化する見通しであることも伝えられた。
2026-09-28 (月) 終値65877.62円 (-486.59円、-0.73%) 寄り付き直後に前日比+670.54円まで買われる場面があったが、日中を通じて水準を切り下げ、安値引けとなった。日中高値67034.74円から安値65877.62円まで1157.12円もの大きなレンジとなり、金融セクターへの資金集中と、値がさハイテク・ディフェンシブの同時安から、金利上昇観測を背景に資金がグロースからバリューへ大きく移った一日とみられる。報道では「売り買い交錯で小幅な値動き」とされたが、実際には寄り付きから引けにかけて1100円超の変動幅を伴う荒い展開だった。
2026-09-29 (火) 終値65481.27円 (-396.35円、-0.6%) 前夜の米SOX指数が-1.61%と大きく崩れた流れを引き継ぎつつ、WTIが93.83ドルまで一段高となり資源高・金利高警戒からエネルギー資源以外の広範なセクターが売られたとみられる。日中安値は64699.49円まで沈み、前日比では一時-1178.13円まで下げる局面があった。9月の月例経済報告は「緩やかに回復している」との判断を維持している。
2026-09-30 (水) 終値66753.72円 (+1272.45円、+1.94%) 企業収益への懸念が和らいだことに加え、鉄鋼・非鉄と銀行を軸とするバリュー買いが指数を押し上げたとみられる。日中安値66014.48円から高値66946.14円まで931.66円のレンジを使い、前日比ベースでは一時+1464.87円まで買われた。背景として、中国の製造業景況感指数PMIが3か月ぶりに「50」を上回ったことが伝えられており、海外マクロの改善期待も追い風となった可能性がある。
また、10月の食品値上げが3100品目余と「ことし2番目の多さ」と報じられる中での上昇だった。
2026-10-01 (木) 終値68956.72円 (+2203.00円、+3.3%) 主因は半導体関連を中心とした値がさグロース株への資金集中とみられる。日中安値67081.66円から高値68995.30円まで1913.64円という今週最大のレンジを形成し、前日比では一時+2241.58円まで上昇した。日銀9月会合で「速いペースでの利上げも必要とする意見が相次いだ」と伝えられる中でも、グロース株優位の資金フローが崩れなかった点が特徴的だった。
個別では、ニデックの戒田理夫新社長らの記者会見、トヨタが来年度から人材確保を狙いに祝日勤務を見直す方針なども報じられている。
2026-10-02 (金) 終値68309.46円 (-647.26円、-0.94%) 前日の大幅高の反動に加え、ソフトバンクグループなど値がさグロース株の売りが指数を押し下げたとみられる。日中安値68132.16円から高値68741.49円まで609.34円のレンジにとどまり、前日比では一時-824.56円まで売られた。報道では「1日の株高の反動で」とされ、週間を通じて最も変動率の低い一日となった。
企業ニュースとしては、青森みちのく銀・岩手銀・秋田銀が経営統合協議で会見したことなどが伝えられている。
今週の数字まとめ
- 週間騰落 (2026-09-24終値65513.99円 → 2026-10-02終値68309.46円): +2795.47円 (+4.27%)
- 週間安値: 2026-09-29の64699.49円 (日中安値)
- 週間高値: 2026-10-01の68995.30円 (日中高値)
- 最大上昇日: 2026-10-01の+2203.00円 (+3.3%)
- 最大下落日: 2026-10-02の-647.26円 (-0.94%)、円幅では2026-09-28の-486.59円
- 最大日中値幅: 2026-10-01の1913.64円
- ドル円レンジ: 156.37円 (2026-09-30安値) 〜 158.86円 (2026-09-25高値)
- 週末ドル円終値: 2026-10-02で157.87円 (前週末比+0.41円)
来週の注目点
第一に、日銀の金融政策スタンスである。2026-10-01に報じられた日銀9月会合では「速いペースでの利上げも必要」とする意見が相次いだとされ、来週も金利先高観が為替・銀行株・グロース株の三者を結ぶ中心テーマとなるとみられる。
第二に、資源価格と海外マクロの動向である。2026-09-29に伝えられたWTI 93.83ドルの一段高が改めて資源高・金利高の警戒感を呼び起こしたほか、2026-09-30には中国の製造業PMIが3か月ぶりに「50」を上回ったことも報じられている。原油の高止まりと海外景況感の改善が、今後の相場でどちらに傾くかが来週の方向感を左右する可能性がある。
第三に、個別企業の動向である。小林製薬が日英の投資ファンドから非上場化に向けた提案を受けた件、JFEの豪雨と台風による製鉄所設備被害、青森みちのく銀・岩手銀・秋田銀の経営統合協議、ニデックの新体制、トヨタの祝日勤務見直し方針など、来週以降も続報が注目される材料が複数ある。これらの個別材料が、今週後半のグロース主導からバリューまで含めた物色の広がりを維持できるかどうかが焦点となる。